先日CDK Day 2023というイベントに登壇しました。 今後本イベントに登壇を考えている人の参考になればと思い、手続きの概要や感想などまとめておきます。
CDK Dayとは
AWS Cloud Development Kit (CDK)やcdktf・cdk8s・projenなどCDK周辺の話に特化した、CDK関連では世界最大規模のカンファレンスです。 2020年から始まり、今年で4度目の開催となります。公式サイトはこちらです:
コロナ禍に始まったためか、初回からオンライン開催が続いているため、世界各地から参加しやすいイベントとなっています。時間帯的にはヨーロッパのタイムゾーンに最も合わせているようです。(APACは前半、USは後半が参加しやすい)
今年は夜9時JSTから開始し、6時間続きます。全体では40程度のセッションがありました。 またYouTube上の視聴者数は全トラック合わせて最大150〜200人弱ほどでした。あれ、CDK Conference Japanのほうが参加者は多いですね 🙄 (日本のCDKコミュニティは良い意味で強すぎる)
登壇内容
私はウェブフロントエンド静的アセットのデプロイ方法について20分間話しました。以前ここにまとめていた内容です。正直小粒な内容だとは自分でも思うのですが、CDK x ウェブフロントエンドの組み合わせが珍しいために採択されたのかもしれません (倍率不明)。
採択されたということは運営的には需要ある話なんだろうと解釈し、デプロイ時値解決などについて好き勝手に喋りました。どれくらいの人に刺さったのかは不明です😇 セッションごとの満足度アンケートがあれば良いのですが、少なくとも今年は無いようでした。
ついでに日本のCDKコミュニティも宣伝しておいた✌ 今回のCDK Dayの視聴者数なども見て思いましたが、日本のCDKコミュニティは世界的に見ても強力だと思います。
当日の資料はこちらです:
録画はこちら:
応募〜登壇の流れ
備忘録として、今回の登壇までの流れをまとめます。来年以降の参考になれば幸いです。
1. CfPの提出
登壇するためには、CDK Dayの公式サイトからCall for Paper (CfP) を提出します。CfP募集の旨はTwitterやcdk.devのSlackを見ていれば見逃しづらいでしょう。今年は2023年5月ごろから7月末まで募集期間が設けられていました。
CfPはよくある形式で、タイトル・概要 (公開用)・内容詳細 (審査用) などをまとめて提出します。言語は基本的に英語ですが、今年はスペイン語でも登壇できるようでした。いつか日本語も選択可能になれば良いですね。
2. CfP採択の連絡
募集締切後、半月程経過後に採択の連絡をメールでいただきました。これは開催日からおよそ1ヶ月ほど前の日付なので、準備にもその程度の時間は割けることになります。
3. 発表準備
その後は当日のツールの動作確認のために、運営の方 (よく名前を見るThorstenさんでした!) と一度だけミーティングをします。10分程度で画面共有やマイク・カメラの動作確認をするだけなので、身構える必要はありません。
ちなみに、希望すれば発表準備を支援してくれるメンターを運営からアサインしてくれるようです。私は別に良いかと思い希望しませんでしたが、身近に英語のレビューをしてくれる人はいないし、そもそも育休中で資料レビュー自体誰にも頼みづらいという状況だったので、振り返ればお願いしても良かったなと思っています。似たような境遇の人はぜひ利用してみてください。
また発表時間を決める上では日本在住であることが強く配慮され、21時JSTという一番早い開始時刻に設定していただきました。これはアメリカ西海岸だと朝5時とかなので、かなり融通してくれた結果と思います (2022年は日本の深夜に開かれていたような記憶も…)。 ありがたいかぎりです。
4. 当日
オンライン開催なので、当日は時間になったら発表部屋に接続し、モデレータの流れに任せて話し始めるだけです。YouTubeでライブ配信されます。
日本で盛り上がるイベントではないと思ってましたが、𝕏には意外と日本からも見ている人がいました (嬉しい!) しかしオンライン登壇は自分の番が終わったら解散なので、少し寂しさはありますね。いつかフィジカル開催してほしい。
その他Tips
- 当日の参加が難しい場合は、録画の提出も可能です。実際今年も割と多くの人 (全体の6〜7割くらい?) が録画で済ませているようでした。ただし録画は提出期限が早い (本番の2週間前。これは交渉可能かもしれません) ので、スケジュールにはご注意。録画を放送しつつ、当日はYouTubeのコメント欄で質疑応答に専念するスタイルのスピーカーもいるようです。中には動画編集にめっちゃ力入れてる人もいました。本職YouTuberかもしれない。これは分かりやすいので普通にありですね。
- LT枠(20分)では基本的に質疑はなし。ただし20分よりも早く終わった場合は、モデレータ次第で質問を振るかもとのことでした。
- 発表時間は20分±2~3分程度までOK
- ヨーロッパからの登壇者も多く、英語ネイティブの人は意外と少ない。その意味では日本人英語でもあまり気にしなくて良いかも。
登壇した感想
パブリックなイベントで英語登壇するのは初めてだったので緊張しました。とはいえ発表側は用意した英語を喋るだけでも完結できるので、高い英語力は必要ない印象です。また良い意味で「ちょうどよい」規模感のイベントなので、あまり気を張りすぎることもなく、とはいえ手を抜きすぎることもなく、初めての場としては適しているのではと思いました。
元々育休中暇だろうから応募したわけですが、時間があり余っているがゆえに逆にダラダラ準備してしまい妻に迷惑をかけたので、その点は猛省です。効率化大事。
あと、(これは一時的に興奮しているだけかもしれないですが) 一つハードルを越えた感があり、今後は以前よりもかなり(忌避感が8割減くらい)気軽に英語登壇できる気がしています。社内で英語登壇するよりも「超えた」感が強い謎。引き続き機会を見つけていきたいですね!
グローバルに自分の考えを発信する良い機会となるので、興味のある人はぜひCfP提出してみてください。
(追記) 同じく今年日本から登壇された橋本さんもレポートを書かれていました。資料準備などの裏話が面白いので要チェックです。
今月のもなちゃん
最後にもなちゃん(文鳥)を載せておきます。日課の水浴び後に羽を乾かす躍動感ある姿です。
それではSee you again!