maybe daily dev notes

私の開発日誌

AWS Summit Tokyo 2023に登壇しました

2023/4/20-21に開催されたAWS Summit Tokyo 2023に、AWS社員として登壇してきました! 大規模イベントでのオフライン登壇は初めてだったので、完走した感想をまとめます。

きっかけ

もともとAWS Summitを知ったのは前職で2020年開催の時でした。当時のAWS営業チームから登壇を促され渾身のCfPを提出するも不採用となり、高い壁を感じた記憶です。その年はコロナで結局オンライン開催にフォールバックした回ですね、懐かしい。

その後AWSに入社し、今度は社員側で登壇できるようになりました。しかしCfP採択のバーは明らかに高く、2021・2022はそれに見合うネタもないので応募せず終い。 2023で色々と現職での知見が積もり、伝えたいことがクリアになってきたので、応募した次第です。

実際のところ周りの同僚がほとんど応募してたので、ビッグウェーブに乗る勢いでCfPを提出したというところもあるのですが。3年ぶりのオフライン開催ですしね!

社内での選考プロセスの詳細は不明なので想像ですが、割と多めの候補から選ばれるので、一定の運要素もあると思います (自分の伝えたいことが運営側の意向とマッチするかという意味で)。そういう意味では2021・2022もとりあえず応募しておけばよかったかも?とにかくラッキーでした。

準備

1月末ごろに採択が決まったので、準備期間は3ヶ月です。色々と準備することが多く、長いようで短い四半期でした。 内容のレビューやリハーサルは社内でかなり協力いただいて非常に感謝しています。

また、この機会に登壇に関連するノウハウ (話の構成、立ち居振る舞い、話し方、etc...) も色々と学びました。この辺りは社内によくできた教材があるのでそれらを見つつ、YouTubeだと以下もとても良かったです (タイトルがシンプル!)

youtu.be

  • 繰り返し主題に立ち返る
  • 印象的なイメージ・シンボルがあると良い
  • 小道具の重要さ (記憶に刻みこまれる)
  • つかみはオーディエンスにもたらす変化を約束する。ジョークはやめたほうが良い
  • 指し棒・レーザーポインタは使うな

などなど、様々な知見が説得力を持って紹介されています (一部、好みが分かれる部分はあると思います)。

あとは他の登壇動画を見て参考にするなど。例えば以下の発表は全体的に感じが良く、特に締めの部分 (ケーキ作りで失敗するくだり) はかなり真似しましたw

youtu.be

また今回のステージは発表時間の超過に厳しいので、時間管理が重要になります。そのためには練習が不可欠なのですが、40分通しで練習するのは割と大変です。 このため、セクションごとに時間を配分 (下図) し、それぞれのセクションごとに所定の時間で話す練習をするのが効果的でした。分割統治!

これまで数回の発表経験から、少なくとも準備の進め方については良さそうな方法論がまとまってきたので、そちらもいずれ記事にしたいですね!

当日

当日は気合を入れて3時間前に会場入りしました。発表会場を事前に客席から見ておくことで、本番の緊張感が抑制されるらしいのです。

しかし着いてみると存外やることもなく、孤独に会場をさまようことになりました。心細さとロンリネスで意気消沈していましたが、その後偶然3人の同僚と遭遇・会話ができて気持ちがかなりアガりました (あのときは本当に感謝!!)。 さすがに社内に顔見知りが少なすぎることに気づけた (リモートワークの罪!) ので、今年の残りは友達作りを目標にしたいと思います。

TGS 2018ぶりの幕張

発表は意外と緊張せずに (足がガクガクに震えていたのは除く) 進行でき、練習の偉大さを感じました。 お客さんも500席が埋まるくらい着席されており、とても嬉しかったです。

とはいえ、言いたかった小話をいくつか飛ばしてしまうミスもありました。私は基本的に原稿は書かずにスライド上の文字から話す言葉を再構成する方法が好きなのですが、これだとやはりスライドに書いてないことは忘れがちですね。

同僚の ymhiroki が撮ってくれた写真。締めのウィニングランの様子です。

実際どういう話をしたのかは、後日動画と資料を公開予定なので、そちらに譲ります! // TODO: リンクを貼る

ちなみに今回はサイレントセッションという、お客さんとの距離が遠く、イヤホン越しに声が届けられる方式でした。 このためお客さんと高度なインタラクションをとることは難しいという通説があるのですが、発表慣れしていない自分にとっては、取りうる行動の選択肢が減るので逆に良かったと思います。(とはいえ他の発表を聞いていると、中にはお客さんに挙手してもらう高等テクをやってのけた猛者もいました、すごい。)

発表後の質疑も盛り上がり、全体としてかなりスピーカー体験が良かったです。集客や準備、当日オペレーションされた運営メンバーにも大感謝です!

その後

その後前職の同期と食事に行ったり、同僚・元同僚と飲みに行けたりしました。リアル開催イベントさまさまです。

またクラスメソッドさんのブログに2件もレポートが掲載されていました (エゴサの鬼)!

dev.classmethod.jp dev.classmethod.jp

各記事末尾の感想を拝読すると、どちらも伝えたい内容をまさに汲み取っていただいており、安心できました。ありがとうございます! 他にもこの発表に言及している記事やツイートをいくつも拝見しました、嬉しい!

一方登壇の動画を妻に見せたところ、次の辛口評価をもらいました:

  • 思想的な話が多い。哲学の講義か?
  • たまに息遣いがトイレで気張っている人みたいになっている

未だに自分の動画を見ることに慣れず、とはいえ公開前の確認が必要なので代わりに見てもらったのですが、最も遠慮のないであろう意見が聞けて面白いです。 やや慢心気味になっていましたが、良い具合に引きずり下ろしてくれました、感謝。

まとめ

数百人規模相手のオフライン登壇は初めてだったので、とても良い経験になりました。 同時に、発表を聞いていただいた方の行動や気持ちが少しでも良い方向に変わると嬉しいです。 私も「伝える」力を改善するため精進していきたいと思います。