先日桜文鳥のもなちゃんが初めて無事に卵 (無精) を産みました 🎉 顛末をまとめるので、メス文鳥を飼っている方は参考にしていただければ幸いです!
産卵日の前から時系列順に様子などをまとめます。
〜2ヶ月前
この時期は卵を安全に産める場所を探すようです。 もなちゃんも放鳥するたびに巣ごもりの場所を探していました。
お気に入りは洗面台の三面鏡の中で、産卵の1ヶ月前頃からほぼ常時籠もるようになり、人が手を出すとキュルキュル怒っていました。
ただ、洗面台の中だとさすがに人の生活と干渉してお互いに不便なので、心を鬼にして出禁にしました。放鳥中は、常に三面鏡の扉を閉鎖したのです。 もなちゃんも最初は開けろ〜と騒いでましたが、我慢して3日間くらい開けないでいると諦めてくれました。聞き分けが良い。
結局最終的にはカゴの中のツボ巣に落ち着いてくれました (たしか産卵3日前くらい?)
今思うとツボ巣に落ち着いてから産むまでが妙に早かったので、落ち着ける場所を見つけたら産み始めるというフローなのかもしれません。 そういう意味では三面鏡にいるときは産む様子がなかったので、取り上げて正解だったのかも。
産卵・抱卵時は、文字通り四六時中そこに文鳥がとどまることになります。 人の生活と干渉する場所はお互いにストレスになるので、良い具合の場所を用意してあげる必要があると思いました。 画像のような抱卵専用の巣箱も売ってますが、抱卵中に文鳥の様子が見えたほうが安心なので、個人的にツボ巣はオススメです。
ツボ巣は配置時に傾けてしまうと文鳥が落ち着かないようなので、地面と水平に置くように注意してください。(多分モナちゃんが最初ツボ巣に入らなかったのもそのせい。) 傾いていると卵が転がってしまうからだと思います。
一日前
産卵一日前(このときはまだ卵を産むと知らなかったのですが) は、水を飲む量・回数が顕著に増えました。 それに伴って、フンも水分の非常に多い状態で出てくるようになります。平常時とは明らかに異なるので、不安になります。
これは下痢ではなく、多尿という症状らしいです。下痢はフンの固形成分がない状態、多尿は固形成分はあるが水分が多い状態。
下痢だと病気の可能性が高いらしいですが、多尿は直ちに問題があるわけではないということなので、この日は様子見にしました。 産卵の兆候だとする情報もあったため、そろそろ産むのかな?と妻と話したりもしてました。
こういうときは体重を測れば (卵が体内にあるなら) 一発で分かると思います。 しかしもなちゃんは日頃体重を測る習慣がないためうまく測れませんでした (秤に載せてもすぐに怖がって逃げる)。 教訓としては、ひな鳥のときから怖がらないよう体重測定を習慣づけておけば良かったです。
産卵初日
前日の様子が様子だったので、朝から見守っていました。相変わらずフンは多尿気味。 普段はカゴのドアを開けるとすぐに出てくるのですが、この日はずっとツボ巣に籠もっていました。
朝10時くらいにいつもより呼吸が激しいことに気づき、注視します。もう明らかに産みそうな感じです。 ここまで来ると怖いのは卵詰まりなのですが、寒い中遠くの獣医に連れて行くとそれはそれでストレスになるだろうということで、もう少し様子見をすることにしました。
その後1時間後くらいに無事産卵していることがわかりました! もなちゃんがツボ巣から出てきた時に初めて卵を確認できたので、正確にいつ産んでたのかは謎です。
産んだあとは呼吸も落ち着きケロッとしていたので安心した記憶があります。 調べたら明日以降もまだまだ産卵は続くようだったので、いつもより気持ちカゴの中が暖かくなるようにしておきました。
2日目〜5日目
その後4日続けて、計5つの卵を産みました。
なお、産んだ卵は毎日すぐに擬卵に交換しました。 今回は無精卵なので孵化の可能性はないですし、もし割れたら色々と都合が悪いだろうためです。 あるいは擬卵を使わず単純に卵を撤去すると、いつまでも産み続けてしまうという話も聞きました。産卵は文鳥には負担でしょうから、これも避けたいところです。
もなちゃんは擬卵に気づく様子もなく温め続けています。
擬卵はAmazonで売っていたやつです。 私は4個セットのものを飼ったのですが、5個以上産む文鳥も多いとのことだったので、6個セットのほうを買うことを強くおすすめします。
卵を産む期間の特徴的な変化として、もなちゃんの場合は以下が見られました:
- 水を普段よりよく飲み、餌もよく食べる
- 産卵直前時の行動と一緒です
- 翼が少し下がる (下図)
- 理由はよくわからないのですが、明らかに普段とフォルムが変わりました
- 排泄口が常にやや開いている
- お尻の穴の様子が変わりました
これらは個体により異なるとは思いますが、ご参考までに。 最後の卵を産んだあとは、これらの変化がパタリと止み通常の様子に戻りました。
産卵後
産卵後は、文鳥自身がひたすら卵を温めるようになります。 本来はつがいで交互に温めるのかもしれないですが、もなちゃんはシングルのためワンオペを強いられています。
一人で無精卵を健気に抱えている様子は少し気の毒にすらなりますが、抱卵自体はあまり体力の消耗もないようなので、飽きるまで見守っていることにしています。 なおこの記事を書いている時点で5つ目の卵を生んでから1週間が経過しましたが、全く飽きる様子はありません。
擬卵で置き換えた本物の卵たちは捨てるのも忍びなく目玉焼きにして食べてみました。 見かけはとてもきれいな色でしたし、味もニワトリの卵とほぼ同じで美味しかったです! 卵を食べると文鳥と一体になれたような感覚を得られるので、興味ある方はお試しください。
別の変化として、カゴの中では一切フンをしなくなり、外で大きなフンをするようになりました。 カゴの扉を開けているとたまに出てきてフンをしてまた卵の元へ帰るという様子です。 寝かせている深夜の間もほとんどフンをせず、朝にまとめて出しているようです。
これは抱卵時としては正常な状態らしい (参考) ので、不安になる必要はないようです。 ただ、大きなフン (本当に大きいです!) を本や服の上にされると少し悲しいので、カゴから出てきた直後はしばらく一緒にゴミ箱の上で待機するようにしています。
まとめ
以上、もなちゃんの産卵記でした。とりあえず無事に産み終わって安心した一方、抱卵が終わるまでは気が抜けないです。
また、世間にはそもそも卵を産ませないという方針もあるようです。産卵には卵詰まりのリスクもありますし、抱卵中は全く人間と遊んでくれなくなるので、産ませずに済ませられるのならそうするのがベストではありそうです。 とはいえかなりの注意が必要 (発情を避けるため、2歳までは文鳥にほぼ触らない) とのことなので、並の覚悟では難しそうだなとも思ってます。
突然母の顔になったもなちゃん、卵の世話で精一杯のようで、人間には目もくれず抱卵していますw これからはもなさんと呼ぼうかと思います。