maybe daily dev notes

私の開発日誌

米を圧力鍋で炊くべき5つの理由

米は炊飯器より圧力鍋で炊くべきだと思う。理由は以下:

圧力鍋は速い

圧力鍋は普通の炊飯器よりも早く炊ける。これは高温高圧で一気に米を加熱するため。以下のグラフを見てほしい。

水のフェーズダイアグラム*1

水は気圧と温度が与えられれば、その時の状態(水、氷、水蒸気)が決まる。例えば1気圧 (100kPa)で100℃だと、水蒸気と水の境目に当たる。これがいわゆる沸点である。

今、圧力鍋は水蒸気を閉じ込めることで圧力を上げることができる。その時の気圧は物によるが、例えばうちのは115kPaが作動圧力となる。このときの沸点をグラフから読み取ると、なんと125℃!これだけの温度で加熱されれば、固い米も瞬時で柔らかくなるのだ!

具体的には、圧力鍋で白米を炊くと

  1. 米入れる
  2. 115kPaまで加圧する (8分位かかる)
  3. 加圧した状態で2分待つ
  4. 火を止めて減圧・蒸らさせる (10分くらい)

最短計20分で炊けてしまう!

圧力鍋はうまい

圧力鍋で炊く米は炊飯器と同等にうまい。特に玄米は炊飯器よりもふっくら炊けて好評である。おそらくは高温高圧が、炊飯器では不可能な効果をもたらしているのだろう!

ただし、誤って加熱しすぎるとお粥と化してしまうので注意しよう。この辺りの不便さもまた一興なのだ。

圧力鍋は役立つ

圧力鍋は多くの用途に活用できる。炊飯はもちろん、おでん、カレー、シチュー、肉じゃが、煮物全般などなど。しかも、これらは炊飯と同様に、他の手段でやるよりも圧倒的に早く仕上がる!おでんの大根を3時間も煮込む必要などもはやない。ただ125℃で30分も煮れば完成である。

また、圧力鍋は大抵大きい。この大きさを活かして、低温真空調理の水槽として使ったり、パスタを茹でる寸胴としても、何ならただのバケツとしても利用できるだろう。

寸胴があれば家二郎も作れたりして… (これは店二郎)

圧力鍋は長持ち

圧力鍋は高温高圧に耐える必要があるため、本体の作りがしっかりしている。このため、基本的に20年は使えると言われている (諸説あり)。

当然バルブやパッキンなどは消耗品のため定期的な交換が必要だが、それをあまり合って本体の頼もしさは一見の価値あり。ちなみに↓がうちで愛用している鍋で、もう買って2年になるがこの輝きである。ステンレスの鍋は焦げ付き・サビ知らずで良い。デカくて重くてイヤになることもままあるが、後18年使い続けたい。

圧力鍋は楽しい

圧力鍋が実現する高温高圧環境では、なかなか身近にないものである。特に115kPaで加圧中、鍋のフタはパンパンに張り、フタごと吹き飛んでくるんじゃないかと不安すら感じさせてくれる。実際は3重くらいの安全装置が実装されているので安心して良いが。

ある種の極限環境をキッチンで簡単に実現できるこの装置、一台持っていても損はないだろう。

以上。炊飯器は売って圧力鍋を買おう。